icon256px.png


概要

bHaptics社の販売する触覚スーツ(https://www.bhaptics.com/)をVRChat等のソフトと連動して動作させるためのソフトウェアです。
VRChatアバターに設定するための各種PrefabとUnityエディター拡張スクリプト等の専用アセット(UnityPackage)と共に使用します。

※現在はVRCSDK2、Unity2018でのみ動作します。
※使用するにはVRChatSDK及びUnityを使ったVRChatのアバターアップロードについての知識が必要です。
※正しく動作させるにはいくつか条件があります。使用前の注意事項をよくお読み下さい。

Download:https://tsubokulab.fanbox.cc/posts/1205829
※VRCHapticsは現在クローズドテスト中です。pixivFANBOX 500円以上の支援者へ限定公開しています。

Updates:更新履歴
2020/07/10 — v0.2.0

aboutTactsuitImage

https://www.bhaptics.com/tactsuit/

デバイス対応状況

デバイス名称 略称 説明 対応/未対応
Tactot Vest 胴体 対応
Tactosy for Arms ForearmL / ForearmR 両腕 対応
Tactal Head 対応
Tactosy for Hands HandL / HandR グローブ(両手) 対応
Tactosy for Feet FootL / FootR 両足 対応

仕組み

VRCHaptics_system.png

  1. 触覚ベストやアームデバイスに接近したオブジェクトをVRChat上のアバターカメラで撮影し、RenderTextureを画面上の固定位置に表示
  2. そのRenderTextureをVRCHapticsアプリで画面キャプチャー
  3. 色情報→振動に変換してbHapticsデバイスを制御

内容物

使い方

1. デバイスの接続

  1. bHaptics公式サイトからbHaptics Playerアプリをインストールし起動

  2. 歯車マークをクリックして設定画面を表示する
    bHapticsPlayer_05

  3. デバイスの電源ボタンを押していき、Scanned Devicesに表示されたらPairボタンを押下してペアリングを完了させる。
    bHapticsPlayer_01

  4. ペアリングが完了するとデバイスのアイコンに色が着く
    bHapticsPlayer_03

  5. もし腕デバイス(Tactosy)が2台とも右手に設定されたりした場合は、下部のDevice Positionで変更する。
    bHapticsPlayer_02

これでデバイスの準備は完了です。

2. アプリの起動

  1. VRCHaptics.exeを起動
    VRCHaptics_01

3. キャプチャアプリケーションを選択

起動後、場合によってはキャプチャするアプリケーションにVRChatが選択されていない事があります。 その場合は以下の手順でVRChatを選択して下さい。

  1. 上部のマウスカーソルを合わせると「Change Application」と表示される赤枠の部分でマウスを左クリック
    VRCHaptics_02

  2. 起動中のアプリケーション一覧が表示されるので、一覧から起動中のVRChatを選択する。
    VRCHaptics_03

4. 設定するデバイスの選択

  1. Device Typeの右のプルダウンメニューから設定したいデバイスを選択
    VRCHaptics_04

5. デバイスの振動を有効にする

  1. EnableチェックをクリックしてONにする
    VRCHaptics_05
  2. Status表記がRunningになれば動作状態
    VRCHaptics_06

6. 振動強度を変更

  1. Powerスライダーをドラッグして数値を変更する
    VRCHaptics_07

7. アプリのClip位置を調節する

  1. Clip PositionのX,Y,W,Hスライダーをドラッグして数値を調整する。
    ※基本的にはデフォルトのままでOK

    パラメーター 説明
    X 切り出し位置のX座標。画面の一番左が0。
    Y 切り出し位置のY座標。画面の一番上が0。
    W 切り出しサイズの横幅pixel数。
    H 切り出しサイズの縦幅pixel数。

    なお、右のテキストボックスの数値を直接入力しても変更可能。
    左上の赤黒ドットのレイアウトは以下のようになっています。

    VRCHaptics_RedDots

  2. デフォルトの状態に戻すにはDefaultボタンを押下して下さい。
    VRCHaptics_08

8. アプリケーションを終了する

  1. 右上の✕ボタンを押してアプリケーションを閉じる。
    設定したパラメーターは保存され次回起動時に自動で読み込まれます。

VRCHaptics対応アバターセットアップ手順

1. 通常通りVRChatアバターを用意する

2. VRCHapticsAssets.unitypackageをインポートする

VRCHaptics_09

3. VRCHapticsHelperを使用して触覚デバイス用Prefabを追加

PrefabにはHidden(可視化モデル無し)とVisualized(可視化モデル有り)の2パターンがあります。
Hidden(可視化モデル無し)の方が触覚スーツの動作は安定しますが、他人から動作状況が見えないので他人にフィードバックを返したい場合にVisuallized(可視化モデル有り)を利用して下さい。

部位 モデル 名称
ベスト(胴体) 非表示 VRCHaptics_Vest_hidden.prefab
左腕 非表示 VRCHaptics_LeftArm_hidden.prefab
右腕 非表示 VRCHaptics_RightArm_hidden.prefab
ゴーグル(頭) 非表示 VRCHaptics_Head_hidden.prefab
左手 非表示 VRCHaptics_LeftHand_hidden.prefab
右手 非表示 VRCHaptics_RightHand_hidden.prefab
左足 非表示 VRCHaptics_LeftFoot_hidden.prefab
右足 非表示 VRCHaptics_RightFoot_hidden.prefab
ベスト(胴体) 表示 VRCHaptics_Vest_visualized.prefab
左腕 表示 VRCHaptics_LeftArm_visualized.prefab
右腕 表示 VRCHaptics_RightArm_visualized.prefab
ゴーグル(頭) 表示 VRCHaptics_Head_visualized.prefab
左手 表示 VRCHaptics_LeftHand_visualized.prefab
右手 表示 VRCHaptics_RightHand_visualized.prefab
左足 表示 VRCHaptics_LeftFoot_visualized.prefab
右足 表示 VRCHaptics_RightFoot_visualized.prefab

4. VRCHapticsHelperを使ってアバターをセットアップする

  1. Unityの上部メニューから Tools/VRCHapticsHelper を選択してウィンドウを開く
  2. セットアップ対象のアバターを「アバター」欄にドラッグ&ドロップする
  3. 各部位に対応するVisualizedボタン、またはHiddenボタンを押してPrefabを追加する
    ※触覚デバイスを持っていない箇所は空のままでOK
  4. アバターに合うように各Prefabの位置・角度・スケールを合わせます。
    ※VestのBlendShape「breast」で胸のサイズを調整可能 VRCHaptics_14同様に腕・頭の触覚デバイスも位置・角度・スケールを調整して配置
    VRCHaptics_15-2
  5. モデルのサイズを変更した場合、内包しているカメラのSizeもモデルに合わせて調整します。
  6. モニター解像度を選択してHeadConstraintの「Setup」ボタンを押下する

5. アバターをVRChatにアップロードし、動作確認する

PostProcessing(Bloomエフェクト等)のかかっていないワールドでテストを行って下さい。

デモワールド

アバターを作成していなくても、以下のワールドのデモアバターを利用して触覚デバイスの動作を確認できます。

※1つのペデスタルを利用するのは1人までとして下さい。ペデスタルやClone Avatar等で同じワールド内に同じアバターが複数存在すると、RenderTextureが共通になってしまい正しく動作しなくなります。

VRCHaptics Demo World

DemoWorld_01.png

https://www.vrchat.net/home/world/wrld_e8df3120-6ea0-47ab-b30d-00b2a7a6d305

Just Haptics

JustHaptics

https://www.vrchat.net/home/world/wrld_8c0dc87d-6c3e-490d-8004-4e2baa383a79

推奨動作環境

【重要】使用前の注意事項

元々、触覚スーツbHapticsに非対応のVRChat等のアプリケーションを半ば無理やり対応させている為、動作条件にいくつか制限があります。 以下をご了承の上ご利用下さい。

トラブルシューティング

※実際にあった問い合わせを元に作成しています。

デバイスがConnectedにならない

デバイスがConnectedになっているが動作しない

VRCHaptics_troubleshoot_01

VRChat画面の左上の赤黒ヒットエリアが表示されない

利用規約

VRCHaptics利用者コミュニティ

有志のVRCHapticsユーザーが作ってくれたDiscordサーバーがあります。 情報交換などはこちらへどうぞ。

クレジット

VRCHaptics.exeには @hecomi様 の uWindowCapture を使用させて頂いています。

また、アバターセットアップ用のUnityエディタ拡張機能の開発には @izm様 の UnityWearChangeSupporter を参考にさせて頂きました。

赤黒のヒットエリアを触覚スーツ使用者のみローカル表示させる機構に、元怒さん(@gend_VR)のEmoteSwitch内に含まれるLocalSystemを利用させて頂いています。